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Posted on 2018/09/05 by KAKUKI PROJECT

fuu+017(フータスジュウナナ)で木の小物づくりについて聞いてきました。

郡上市八幡町に行ってきました。ここは日本一のロングランと、お盆(8/14-16)の徹夜踊りで知られる郡上踊りの町です。吉田川を中心に生活街が発展した地域で、名水スポットの宗祇水(そうぎすい)や水舟など生活と密接に水の文化が根を張っています。
 

綺麗な水と山に囲まれた自然豊かなところです。地元の暑い夏の過ごし方はもっぱら川!
 

宗祇水。名水スポットです。 出典:https://www.kankou-gifu.jp/spot/3485/
 

郡上八幡は明日から徹夜踊りで、町中観光客や、郡上踊りのちょうちんでにぎやかでした。
 
 
この町に、とてもかわいい木の小物を製作している木工作家さんがいます。 
fuu+017(フータスジュウナナ)の江口玲奈さんです。
 
 

 

店内。となりに作業場があります。
 

かわいい小物の数々。江口さんがひとつひとつ手作業で制作した小物が並びます。
 
 
 |モノづくりの道
 
江口さんは、木工を志し、岐阜県高山で木工の学校に通います。ここで2年、自分と同じくモノづくりが好きな仲間と過ごします。その後、北海道の木工メーカーで5年、実務経験を積み、独立のため自分に合った工房を探し始めました。
 
修業時代過ごした高山は、木工文化が根強く、材や機械などの調達がしやすいこともあり、高山に近い立地という条件で建物を探して、今の工房に出会います。
この工房は、一般財団法人 郡上八幡産業振興公社 チームまちやが運営する「城下町トライフ」というWebサイトで家主を募集していた建物でした。
空き家になった建物でお店や工房として借りたいショップオーナーを探しており、1階はすでに内装を撤去しスケルトンの状態で、借主が好きな内装に改修可能という物件でした。
ここを借りることにした江口さんは、自分でお店と工房の内装を仕上げ、ナチュラルでこじんまりとした自分ならではのお店に仕立てました。お店の隣が工房になっており、作業と並行してお店をやっています。2階が居住スペースになっています。
 
江口さんの移住についてと工房兼お店が、改修されていく様子が下記に紹介されています。
Webサイト:城下町トライフ 事例紹介 http://machiya.gujohachiman.com/interview/589
 

器や、ブローチ髪飾りなどの加工に用いる旋盤機械
 

作業中の木のかけら。磨いてブローチや髪留めなどになる。
 

林地残材。器に加工するように木取りして乾燥させている。
 

材料。小物などの材料はこうした素材からつくられている。
 
 
|作品に対しての思い
 
江口さんは作品に対して、ひとつひとつの木のかけらを見て、「どんなふうにしたらかわいくなるかな?」と考えながら仕上げているそうです。
同じ木から、同じものを切出しても、そのひとつひとつの表情は全然違います。磨いていくと木目や色合いに個性がはっきりと出てくるので、かわいくて愛着が湧いてきます。
だからこそ、木の素材の面白さや、磨いた後の可愛さをそのまま伝えたいと思い、余計な飾りはしないことを心がけているのだと。
また、木の良さをより多くの人に伝えたいと思っています。価格も手の届きやすい価格帯にすることで、木の小物を暮らしの身近に取り入れてもらえるようにしています。
 

江口さんの作品はとてもナチュラルでシンプルで曲線のかわいらしいフォルムが特徴です。
木や作品に対する愛情とこだわりが、いっぱい感じられます。
出典:http://woodworkers.jp/program/2018-2/program-953
 
 
|作家だからできる、林地残材の活用
 
fuu+017は、6月1日(金)から6月10日(日)、木工家ウィークNAGOYAに参加しました。
「木工家ウィーク」は、木の家具から始まる豊かな暮らしのあり方を、木工家と共に考えるイベントです。
参加したグループ展示では「モリノコエ」というタイトル、「林地残材」の活用というテーマで出展しました。使用した木は、市場には出回らない採取量の少ない木です。でも市場には出回らないだけで、いい木があるのです。展示会には厳選した5種類の樹種でつくった小物を展示しました。
 
 

「アズキナシ」。名前も面白いですが、表情も面白く、サクラに似た色と質感で加工もしやすいです。
 

「コシアブラ」。山菜で食べたこともあるのではないでしょうか。その木は軟らかめで、辺材は白く、芯材は黄緑がかっています。
 

「シデ」。柾目の表情が個性的で、ナラにみられる「ふ」のような模様が現れます。
 

「シナ」。化粧合板などでよく使いますが、白くて木目の特徴がない印象があるのではないでしょうか。軟らかい木なんですが、実は磨くと光沢が出るんですよ。
 

「アオハダ」。赤い実がつく樹木でも人気の木です。加工がしやすく白く光沢のある木です。特徴の少ないおとなしい木ですが、小口に変わった模様が出るのが面白いです。
 
このように林地残材は、面白い木があります。市場では価値の無い木でも、作家として個人のものづくりで活用することで価値を見出すことができると思います。他では使わない珍しい木を使うという、価値の高いものづくりにもなります。こうした地産の木を活用したものづくりをこれからもやっていきたいと思っています。
  
 

林地残材が入ったという連絡を受けて、木工家ウィークの展示制作用に造材してもらいます。
 

岐阜市椿洞にあるツバキラボにて製材します。
 

製材して出来たアズキナシの材料たち。
  
 
江口さんがつくるモノづくりは、そのモノを通じて、消費者と未来の山の保全・豊かな資源が育つ森づくりをつなげています。
かわいくて、珍しい木を使った木の小物は、fuu+017さんならではです。ぜひ郡上に訪れた際は、お店を覗いてみてはいかがでしょうか?
 
 
*お店情報*
fuu+017(フータスジュウナナ)

住所:岐阜県郡上市八幡町島谷591−1
   ※お店に駐車場はありません。観光駐車場、コインパーキングをご利用ください。
お問い合わせ: fuutasujuunana@gmail.com

*出店情報*
\こちらのお店でもfuu+017の商品を取り扱っています!/
・道の駅 明宝 :岐阜県郡上市明宝大谷1015
・kibako :岐阜県郡上市八幡町橋本町914-1
・器用人  :岐阜県郡上市八幡町新町942
 
\イベントに出店しています!/
毎月第三日曜日開催
サンデービルヂングマーケット  :岐阜県岐阜市日ノ出町2丁目25あたり(岐阜高島屋周辺の商店街アーケード下)
 
\ネット販売しています!/
・クリーマ https://www.creema.jp/c/fuu017
・ミンネ  https://minne.com/@fuu017


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