2017年 4月 のアーカイブ

Posted on 2017/04/20 by KAKUKI PROJECT

【商品紹介】圧密杉の天板の仕上げが充実しました

木のキッチンとテーブルの天板に使用している圧密杉。
 
天板の圧密杉の表情に「板目」と「柾目」
2つの仕様が登場です。
 
 
「板目」 杉の柔らかい木目をお楽しみください。
 

 
 
「柾目」 杉の実直で素直な木目をお楽しみください。

  

 
 
 
さらに仕上げが充実しました。
  
 
ウレタン着色仕上げ 全4色

 
「黒茶色」
 
 
「古茶色」
 
 
「黄茶色」
 
 
「赤茶色」
 
 
 
自然塗装での同じ色の着色やクリア塗装も可能です。
 
 
 
=圧密杉とは=
KAKUKI PROJECTでは、国産の木材の普及と新たな用途開発に積極的に取り組んでいます。圧密杉は、板全体を均一に圧縮する特殊な圧密加工と熱処理を施した国産の杉の木です。杉特有の柔らかさや変形、収縮がなく、強度が高く、耐水性にも優れた木材です。圧密加工の技術によって、硬く、水にも強く生まれ変わった杉をキッチン天板の他、木製サッシや洗面ボウルなどに使用しています。

Posted on 2017/04/04 by KAKUKI PROJECT

木工房 結(yui)  黒川大輔さんにものをつくることと働き方について伺いました。

木工房 結(yui)
黒川大輔さんの取材
 
今回は岐阜県垂井の木工房結(yui)、代表の黒川大輔さんの話をうかがってきました。
この木工房結は、結cafeを併設しており、この場所には様々なワークショップやイベント、そして木工をならいにくる生徒さんなどが訪れます。
 
 
4年間かけて一人で作り上げた工房。
  

外観・結cafe
 

外観・木工房結(yui) 
 
写真の1枚目・2枚目がカフェです。そして3枚目の建物は工房になっています。工房には多くの工作機械があり、木工から大工仕事まで、一通りできる工具が並んでいます。この2つの建物は7年前から4年間をかけて黒川さんが自分一人で建てたそうです。本業は定時制高校の電気の先生。仕事は午後からなので、午前中は毎日大工仕事をし続けました。
 
黒川さんは、1967年生まれ、現在50歳、30歳の頃から木工にはまり家具職人の工房に弟子入りをして木工を本格的に学びます。技術を積み重ねていくにつれだんだんと自宅に設けていた木工の作業場が手狭になり、新たに材料と工具を置ける広い作業場が必要だと感じるようになったそうです。土地を探したり建設費用を見積りしたところ、家族や老後の生活を考えると、そんな大きな買い物もできない、それでもゆくゆくは今の仕事をやめて、本当に自分が好きな木工を一生の仕事にしたい、と悩みます。そんなとき、あるクラフト展で出会った滋賀のエコワークスという会社の大工棟梁、清水陽介さんに言われた一言が運命を変えます。「それなら自分で工房をつくったらいいよ。」その瞬間、「これだ!」目の前の道が一気に開けたように感じたそうです。それから本業の仕事があきになる早朝からお昼前での時間を全て、大工を習う時間にあて、約半年間滋賀に通い大工仕事を学びます。家を建てる全行程を一通り経験して、その後自分の工房とカフェの建設を始めます。そして約4年をかけて自らの手で工房とカフェをつくりあげるのです。
 
カフェの塗り壁や、半屋外のギャラリースペースの三和土は、SNSで呼びかけたワークショップで、多くの人と楽しみながらつくりました。カフェの中にあるテーブルや椅子などの家具や、販売もしている杉の「曲げわっぱ」やお盆などは、工房で黒川さんが製作したものです。そうして出来た工房やカフェは、どこもかしこもつくることが好きなひとの思いが感じられて、不思議ととても居心地のよい場所となっています。
この場所はまだまだ進化の途中です。新たに小屋や、石釜、農園ができ、レストランの計画もあるのだとか。行くたびにわくわくして楽しい、そんな場所です。
 
 

ナラの曲げ木でできたオーバルボックス
  

カフェにある椅子。木の触り心地が優しい。
  

セルフビルドで建てた小屋。ワークショップでつくりました。
 

石釜も建物からワークショップでつくりました。お手製のふたがかわいい。 
 
 
プロの人たちとのコラボレーションが始まる。
 
今では黒川さんのもとに、インテリアデザイナーや建築家の方からの仕事の依頼がきます。黒川さんは家具づくりを本職としているわけではありません。大工さんでもありません。しかし彼のところに相談のくる人は、完成度を求めるのではなく可能性やそのプロセスを一緒に楽しむためにきているのかもしれないと言います。本職の人に頼むと、それは難しいとかできないとか言われることも多いようですが、どうしたらできるか、そのチャレンジと一緒に取り組む楽しさが共感してくれて仕事を頼みにきてくれるようです。
 
 
人々は物語を求めている。
 
プロユーザーから一般ユーザーまで多種多様な家具製作の依頼がきます。黒川さんがつくる家具は、家具だけをつくる職人の仕事に比べれば精度を少し落とし、製作の手間をちょうど良い加減に合理化しています。黒川さんがさまざまな依頼をうける中で気づいたことは、ユーザーが作り手に求めているのは、職人技を極めた完成度ではなく、暮らし方への共感なのではないかということでした。この工房に訪れる人は、空間や置いてあるもの、ここでの過ごし方、食べ物など、すべてを統合した暮らし方に共感を持つのです。人々はプロダクトという「もの」を求めているのでなく、「物語」を求めているのです。
 
 
仕事とはなんだろうか。
 
黒川さんは、あらゆることへの不安を消すために手を動かしているといいます。じっとしているとあれこれと未来のことに人間は不安をもつものです。特に今の時代、先行きが不透明な時代です。黒川さん自身、今は先生という安定した職業をもち、多くの依頼がくるようになった工房ですが、不安がないというわけではありません。そんな時には、先のことを考えて悩むより、手を動かしてみることが何よりその不安を打ち消してくれるといいます。手を動かすことでさまざまな発見がうまれ、工夫が生まれます。そして新たな発想も生まれて来る。それが楽しみでもあると。
 
 
自分で決めて、自分でつくる。
 
会社や組織にいると、自分で決めて自分でやるということが少なくなります。工房をはじめて自分で決めていくということがいかに楽しいことか、そしていかに自由なことかを感じるといいます。もちろん、楽しさと自由の裏側には責任もあります。しかし、生きるということの基本は自分で決めていくということにあるのではないかというのです。
 
 
すべての人はアーティストになってほしい。
 
黒川さんが木工の仕事をして気づいてきたことは、何かを生み出すということはとても楽しいということ。自分の創造性に火をつけ、ものを具体的につくることができるということ。手を動かすことで新たな発見がうまれること。そこに自分が生きていることの確かな手応えがあるというのです。一流の職人になることではなく、世界のトップアーティストになることでもないですが、日々創造性に向き合い、生きていくということ、常に工夫し、よりよく、より美しくいきていこうという結果が、つくる作品全てにつながっていくのです。
 
 
この工房には学生の若い子や将来の働き方に悩む人が来ることもあります。彼らはここで開かれる土壁塗りや、小屋づくりワークショップや自分の作品づくりのために訪れます。先生という立場を持つ黒川さんですが、彼らとのコミュニケーションの中で、学校で教えられることには限りがあると痛感しています。単純だけれど、木を切ったり、磨いたりすることで、身体の対話の中で掴むことができる何かがあると感じているそうです。そして仕事は何かという問題に、自分自身も向き合いながら、今の自分の生き方、働き方が若い子や働き方に悩む人たちのモデルとして選択肢の一つになればいいとも感じています。約5年かけて自分の工房を一人でつくった黒川さん。今、この場所に日を追うごとに口コミでさまざまな方が訪れています。その中には黒川さんに憧れて会社をやめる決断のきっかけになった方もいます。それは黒川さんの生き方・働き方に共感し、自分の生き方を探しはじめるということなのかもしれません。自分で考えて、自分でつくること。自分の手を動かすこと。黒川さんのメッセージには人間が社会の中で生き抜いていく根源的な力を身につけていくための示唆が多くありました。
 


 
 
みなさんはどのように思いますか。自分で何かを作ってみたいと思いますか。またはすでに何かを作っていますか。ご意見お寄せください。
 
 
PROFILE
黒川 大輔
1967年生まれ(50歳)
30歳、本格的に木工職人のもとで家具作りを学ぶ。
43歳、木工房とカフェをセルフビルドでの建設に取り組む。
どっぽ村 木工ワークショップ講師
 
  
木工房結(yui)
 家具・木工製品製作、木工ワークショップ講師
結cafe
 定期営業 ドリンク・スイーツ、各種教室
 
所在地: 〒503-2102 岐阜県不破郡垂井町敷原173
TEL:090-7957-3166
木工房結のHP  http://doppo.jpn.org/yui.html
結cafeのブログ http://ybydw133.cocolog-nifty.com/